ラフスケッチの制作
クライアントの要望、コンセプトを元に
ラフスケッチで写真の構図を作成していく。
主に東京案件で一緒に仕事をしている映像制作・プロデュース会社 株式会社BANDEIRANTEにタカラトミーから「HATCHIMALS うまれてWOOMO(ウーモ)」の第2弾プロモーション用のTVCM制作とポスターおよび販促展開用のビジュアル写真制作の依頼がありました。ポスターとビジュアル制作のアートディレクション・デザイン担当として石川と森田で参加。タカラトミーからの要望は驚きと登場感のある第1弾プロモーションとは異なり、コンセプトは「卵のときからお友達」。落ち着きと、愛らしさ。生まれたときから一緒に育ったペットのような気持ちを表現したいということでした。必要なカットはポスター・WEBサイトのメインビジュアルになるカットが1カット、マニュアルや子供向けマガジン広告、WEB用に遊び方等を紹介するカットが12カット、商品撮影が4カット。モデルはタカラトミーのオーディションで選ばれた子役のモデルさんが担当し、衣装・メイクは東京のスタイリストさん、カメラマンも横浜の方が担当するので、プランを作成しながら、情報共有をしつつ構図、衣装の色、ヘアースタイルを合わせもらうことにしました。まずは構図を決めるためのラフスケッチをイラストレーターの森田と作成しました。
色つけ・背景検証
カットの構図が大筋決まったので
背景パターンと共に、全体の色味を決めていく
メインビジュアルの構図が大筋固まりましたので、ラフスケッチに色つけをしながら、背景のパターンを検証していきました。またそれに合わせ衣装の候補があがってきましたので、
雰囲気に合わせ候補を選び、ラフスケッチに落とし込みました。クライアントとの協議でシンプルなパターンで決まりましたが、奥行きを演出するのにグラデーション等の検証をすることになりましたが、実際の撮影は白掘りで全て撮影し、あとから色を合成することにしましたので、奥行き、陰影などは撮影時の照明調整で進めることにしました。
ポスターレイアウト検証
ロゴ・コピーの配置、モデルや商品のサイズを検証し、
レイアウトの可能性を考慮しておくことで、撮影スタジオで対応できる準備をする
メインビジュアルが決まりましたので、撮影前にポスターのレイアウトを検証、クライアントチェックをしておくことで撮影時にロゴやコピーの配置場所を考慮しながら、奥行きや陰影の付け方など、撮影スタジオの現場で対応できるよう準備をしました。
撮影現場での対応
プロデューサー以外がはじめて顔あわせする現場で
いかに事前に準備できるかが大切でした。
撮影は東京のグロースタジオで撮影でした。クライアント、プロデューサー、アートディレクター、デザイナー、カメラマン、ヘアメイク、モデル総勢11名の現場で、はじめてのスタジオかつ、プロデューサー以外は初顔合わせでしたが、プラン作成時の情報共有とスケジュール管理用の香盤表を準備していたのでスムーズに同じ方向性をもって撮影に臨めました。モデルの子役の子が小学生でしたので、現場の空気を柔らかく出来るように女性スタッフを多めにしたのも功を奏しました。現場でのクライアントからの要望や調整にも事前に想定し、情報共有できていたのでスムーズに対応できました。写真のあがりも良く、クライアントにも喜んでいただけました。
レタッチ&デザイン
レタッチと合成でビジュアルを仕上げる
撮影した写真をセレクトし、それぞれの写真にレタッチ作業を施します。すべてのカットにレタッチ作業が終わると、次に合成、カラー調整を行います。出来上がったメインビジュアルをポスターデザインに落とし込み、レイアウト検証後、仕上作業をし納品となります。サブカット12種類に関しても同様の作業を行い、RGB版、CMYK版を作成し納品、公開となりました。
※ 作品閲覧に関して
うまれてWOOMOに関しての制作物は版権および一般公開期間が終了していますので、
ご覧になりたい方はメールにてお問い合わせください。
Visual & Poster (2017)
Producer = Masaya Ishikawa
Art Direction & Design = Seiki Ishikawa
Design = Masami Morita
Photograph = Sozo Enomoto
Hair & Make up = Mieko Kurihara
Client = Takara Tommy(Tokyo)
Agency = Bandeirante Inc.(Tokyo)